12年間同じ役者が演じる……こんなこと普通できませんって…すごすぎる。
もしかしたら最後まで撮り終えられないかもしれないのにこれに挑戦して、しかも完成させてしまうとは…。
父、母、6歳の主人公、その姉の12年間の平凡な成長記録。
それが165分？長すぎじゃない？…いや、とんでもない！！！ほんとうに長さを感じなくて、時間を忘れる出来栄えでした。
やっぱり同じ役者を12年使っていることで、家族の成長に映画を見ている自分までもが参加している感覚におちいり、
映画的にはそんなに大きくない出来事(例えば、ただ誕生日を迎えるとか)
でさえ、本当の家族のように嬉しくなるし、楽しくなってしまう。
個人的に好きなのは、主人公と父親で2人で会話するシーン、いわば男と男の会話のシーン。
年を重ねることによって、内容が明らかに変わっていく。ここで、ああ、主人公は確かに成長しているんだな…と各時代にそれぞれ父親と会話させることによって、主人公の成長をを際立たせていておもしろい！
長い年月をかけて完成した作品なだけあって、期待を裏切らないおもしろさであり、主人公の成長を見守ってまるで家族の一員となったかのように、主人公の成長を喜べる。最高でした！
