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リッチーとの一日のxyuchanxのレビュー・感想・評価

リッチーとの一日(2012年製作の映画)
4.2
救いの連鎖。

20分で人生の喜怒哀楽を感じる。
my best短編映画リスト入りです😊

バスタブで自殺しようとしていたリッチーのもとに、絶縁状態だった妹マギーから”娘のソフィアを預かって欲しい”と電話が。原題は”門限”の意味。



—以下、ネタバレあり—




つれない態度の姪っ子にリッチーは、昔かいたパラパラマンガ主人公の名前も"ソフィア"で妹も気に入ってたんだ・・・と思い出したようにある場所に。大事なノートがあったという事は元カノの部屋か何かなのか?

ボーリング場でのダンス最高。

パラパラマンガがキッカケでソフィアとリッチーの心が通い合い、2人とも顔つきが変わっていき、別れ際にはハグまで。しかし姪っ子を送り届けたリッチーは、散らかった書類などをみて、妹マギーがDVとストーキングに悩まされている事に気づく。



かつて自ら兄を絶縁した妹が最後に頼ったのは兄だった。

暗い顔をしていた姪っ子が、叔父の愛を知り、喜びのダンスを踊る。

最後だと思い妹に気持ちを伝えた兄と、その言葉に救いを見いだす妹。

“最高の妹”からの電話が、意図せず二度も兄の命をつなぎとめる。



この作品は、2012年のアカデミー短編実写映画賞を受賞しており、監督・主演のShawn Christensenはその後、これをもとにした長編作品もリリースしている。子役のFatima Ptacekもコロコロ変わる表情が素晴らしかった。

——
Brillia ShortShorts Theaterにて。
https://sst-online.jp/theater/8200/
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