daisuK

ハッピーエンドが書けるまでのdaisuKのレビュー・感想・評価

3.5
人生において大事なのは、“リライト(やり直し)作業”なのかもしれない。

この作品には3人の物書きが登場する。
彼らは三者三様に悩みを抱えていて、自分の人生(物語)のハッピーエンドを求めてもがいている。
それは、物語を紡ぎ、一つの作品を生み出す作家の苦しみと似通っていたりする。

僕らは、言ってみれば自分の物語の“主人公”であり、その物語を創り出す“作家”だ。
作家だからこそ「書き直し・修正」ができる。

登場人物の台詞の中で「リライト」という単語が印象に残ったのは、「文章の書き直し・修正」という意味以上に、「人生のやり直し・価値観を改める」といった意味合いが込められているからだと思った。

そうやって観ると、『あなたの物語は 思うように変えられる。』いう宣伝コピーは、なかなか好きになるワケです。
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