ロミオ

愛して飲んで歌ってのロミオのレビュー・感想・評価

愛して飲んで歌って(2014年製作の映画)
3.8
アランレネの遺作。
なんとも見心地の良いスロウで愉しい作品だった。
エスプリが効いただなんて気取った宣伝文句を用いなくとも、シンプルに脚本が面白く楽しめるドラマだ。
物語の中心軸となるジョルジュという男はその人物像に触れられるのみで、最後まで画面に登場しない。これは「ゴドーを待ちながら」のエッセンスに思える。
実験的かつ見どころの多い作品だが、観劇経験の無い方や、期待値として「食べて、祈って、恋をして」みたいなのを想像して見始めた方は苦虫を噛み潰す結果となっただろう。
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