複製された男の羊の中のひつじのネタバレレビュー・内容・結末

邦題からして、SF的なクローンの話と思いきや全然違う。二回目でようやく飲み込めた。男は同一人物で、浮気男の妄想だということを頭に入れて視聴すると、すべてはカオスではなく秩序だということが分かる。このあとたまたまファイトクラブを観たんだけど、本作と比べて全てが明示的で丁寧で親切だと心底感じた。明示的なものが好きか、暗喩的なものが好きかで評価が分かれそう。音楽の低音が効いてて、不安を煽るけど美しく、映像ともマッチしていた。とりあえず誤解を招くので邦題は変えたほうがいいな。原題はEnemyなので、何が敵なのかを考えながら観るとまだ分かりやすい気がする。