個人的には、長州•薩摩藩が好きなのですが今回は違う視点から歴史を見てみようということで、幕府側視点からの映画を観た。
結局、歴史は見方によるのだ。
長州、薩摩藩から見れば安政の大獄は非常に許し難く、非情な行為に感じる。
しかし、徳川家から見れば幕府を守るにはこの方法しかなかった。井伊直弼は自分の命が狙われ、桜田門外の変が起こる当日も覚悟の上で門を出たのだ。
一概にどちらが正しく、どちらが悪いとは言えない。
水戸藩士は命を懸けて国を変え、井伊直弼もまた、国を思うが故信義を貫いたのだ。
激動の時代に冬に咲く椿のようにひたむきに生きた当時の人達に恥じない平成の世になれば良いのになぁ。
姿形が変わっても、そこかしこに武士はいる。
改めて武士の潔さと信義に感動した。
とても良い映画でした。
阿部寛と同じ誕生日というだけで一生生きていけそうだ…