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美しい絵の崩壊のMondayAddamsのレビュー・感想・評価

美しい絵の崩壊(2013年製作の映画)
2.7
幼い頃から親友同士のロズとリルは、結婚し、子供ができてからも二人きりの排他的な狭い世界のなかで、こころは少女のまま生きていて、たぶん、自分にとって"たったひとり"の存在である親友の面影や遺伝子を引き継いだ存在だから、お互いの息子と恋に落ちてしまう。

気持ち悪い!とか倫理的に間違っている!という感覚を覚えるひとが多いのは、年の差のせいなのか、母親のような存在と肉体関係を結ぶという近親相姦ちっくな設定のせいなのか。
好きになる相手は選べないからしょうがないし、血が繋がってないから別に間違ってもいないんだろうけど、結果的にロズとリルのレズビアン関係に、息子たちが巻き込まれただけのような感じで、若者たちが気の毒。

愛を選んじゃったから、この先もずっと、4人だけの「美しい絵」の額縁のなかに閉じこもって生きていくしかないんだろうな、彼らは。
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