リメイクされた方を映画館で見逃したため、本家を鑑賞。
事実は雄弁に語る、という金言を身に沁みて感じた良作ドキュメンタリーだった。そもそも、オセアニアのサッカーW杯予選に関心を寄せたことは一度も無かったし、米領サモアとサモアが大盛り上がりの試合になっている現状も知らなかった。
このドキュメンタリーは、あくまでも米領サモアを中心に、途中で改革者監督トーマス（オランダ人）がやってくることで、W杯予選で戦えるチームになるまでを描いたもの。主役はトーマスでも個々の選手でもなく、米領サモアであるが、それでもここまでドラマチックな展開になるとは思ってもみなかった。
・アマチュアサッカーの現状（女子サッカーの現状と近いかもしれない）
・米領サモアという国の実情
・トランスジェンダーの選手の存在
・監督トーマス夫妻の娘の話
など、短いドキュメンタリーに多くのトピックが詰め込まれており、その一つ一つが事実であるが故の必死さと真実味があった。
少し前に、同じドキュメンタリーでありながら演出が酷かった作品を観てしまったので、余計にその対比をしてしまった。
