カンタベリー物語のScriabinのレビュー・感想・評価

この三部作はけっこうフェリーニ的な(あるいはベルイマン的な？)ぼんやり見てても楽しめる作りになってて、それが嬉しいんだけど置いてかれてる感満載で辛いというか。あつし先生も言うように、かなりイメージは借用している。フィルムの画質もあいまって、フレスコ画みたいな感じ。色彩は極めて美しい。もっとぬるぬるさせたらグリーナウェイみたいになりそう。仰角が多いのもキツかった。
パゾリーニ先生、ジョットに飽き足らずチョーサーになってしまわれるとは…！！あの儚げな笑顔で物語を紡ぎ出す様子が愛おしい。