カンタベリー物語の作品情報・感想・評価

「カンタベリー物語」に投稿された感想・評価

Risa

Risaの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

デカメロンに続いて「生の三部作」の2作目です。1972年。

「デカメロン」はイタリア13世紀(ボッカチオ)
「カンタベリー物語は」はイギリス14世紀(ジェフリー・チョーサー)
世界艶笑三文学。

さて話は カンタベリーの宿に集まった客の持ち寄り話をまとめたオムニバス形式。

1話目
王族の老いた男?に見染められた(美尻の)美女メイは、結婚するも、愛する若い男が居ます。
年老いた男との行為はもちろん退屈なメイは いつも 欠伸を、、
ある日 目が潰れてしまった老いた男を尻目に 木の上で若い男といちゃついている時に なんと 王は目が見えるようになるのです。
男はすぐさまに逃げ、メイは 今見て居たものは 嫉妬で見た幻よ、目が見えるようになったのはミラクルだわと。

『デカメロン』の時同様、一話目に相応しい美女に騙される訳ですね。

2話目
『嘘もいいかげんにおし。水差しが欲しけりや、お前と一緒に悪魔にくれてやる』
『本当だな?婆さんは水差しとお前さんをオレにくれるといっている。一緒に地獄にいってもらおうか。オレは悪魔なのだ』

3話目
ちゃらんぽらん男、遂に手枷首枷つけられても、愉快な男。

4話目
若い男は大洪水が来ると旦那を騙して、天井に桶を釣り、桶の中で夜を明ける。旦那の若奥さんと騙した男は 一緒に夜を過ごす。さらに 窓の外には言い寄る男、、

5話目
4番目の旦那が死に、5番目の若い旦那を手に入れた女だが、、

6話目
ずるい粉挽き屋に泊めてもらう事になった若い男二人。粉挽きご主人は 娘と、奥さんを 若い男に奪われてしまう話。

7話目
男三兄弟は死神を殺す為に 老人を殺そうとするが、老人は言う『あの木の根元に死神が眠っている』と。行ってみると 根元には財宝が、、夜中に持ち帰ろうと、三男に食料を持って来てもらうことにする。三男は毒とパンとワインを持ち帰る。戻ると、ワインを二人に飲ませるが、元々 長男と次男で山分けしようと思っていたので、三男を刺し殺す。が、もちろん 毒で刺した兄も共倒れ。
確かに 木の根元には死神が眠っていたようです。

8話目
地獄見物です。悪魔のお尻から 人間が産まれていきます。なんちゅう画でしょう、、

ストーリーや見せ方はデカメロンの方が分かりやすく面白いですが、流石はパゾリーニ。見苦しい話をも、素晴らしい映像でみせていきます。

1話目の庭の美しさったら。

デカメロンでも思ったのですが、パッチワークやら、ステッチワークがほっこり素敵です。1話目の老人の寝間着のキルティングの衣装ったら 可愛いわ。

全編 ベッドは どれも基本的に可愛いです。流石は下世話映像。
5話目のベッドのパッチワークも素敵です。
3話目?で娼婦と3人で寝てる棚付きベッドも 素敵、、
8話目の美女がベッドの上で悪魔にいじめられてるベッドもデザイン良し。
ベッドルームのデザインは いつでも楽しみなんです。どれも良いんですもの。まぁ、馬小屋以外。

次回のパゾリーニは3部作の3部目「アラビアン・ナイト」をみます◎
砂漠好きの私は期待してます。
Jeffrey

Jeffreyの感想・評価

3.0
‪「カンタベリー物語」‬
‪生の二部作目にして金熊賞を受賞した詩作の父チョーサーの原作を物語にした世界艶笑三大文学の一つ。宿に泊まった主人公が寺院への巡礼者らの話を聞く。様々な出来事を8つのエピソードで描きセックス描写、痛々しいシーン等強烈な印象を残すオムニバス映画で色彩美が際立つ作品だ‬

このレビューはネタバレを含みます

果樹園、目の見えない夫。
妻が桑の実を食べたいと言い、夫が木の下で土台となる。
木の上に上ると男が待っている。
天使がいたずらで、夫の目を見えるようして、浮気の現場を見てしまう。
や

やの感想・評価

4.5
パゾリーニが仕掛ける猥雑で混沌、どこまでも醜悪で世俗的なのに目を見張るほど美しい映像で綴られる皮肉の効いた喜劇。ぼんやり眺めてるだけでも価値があると思えるほどの映像美にめまいがした。
ぴこ

ぴこの感想・評価

4.1
中世の民衆文化の雰囲気がよく出てる。生の三部作、金熊賞受賞作品。最後の地獄の描写がすさまじい。
小噺は面白いし、エロも満載でよかったけど、話の切り替えが突然でよくわからなかった…
梅田

梅田の感想・評価

4.4
小噺の連続で作られていく「生の三部作」の第2作。パゾリーニは尻フェチだと思っていたけど、少なくともこの映画においては尻フェチというより放屁フェチ。馬鹿すぎて最高すぎる。ちょっとこれは変な扉を開いてしまいそうだ。
好きなのは料理人の話(道楽者の話)と免罪符売りの話(死神の話)。特に後者、弟をナイフで刺すシーンは『アポロンの地獄』と全く同じ、逆光の中の肉親殺し! 太陽の位置が思いっきりズレちゃう編集の意味不明さも含めて最高。
気づいたら次のエピソードに移っている奇妙なリズム、不穏でも陽気でもない音楽、空っぽな笑顔、うんこ、どれをとっても間違いなくパゾリーニ印だが、彼の作品の中でもトップクラスに気に入った。最後のエピソードで描かれる地獄の夢もヤバいが、そのすぐあとにパゾリーニ本人が満足そうな笑顔を見せて「FIN」なのも大概ヤバイと思った。
324

324の感想・評価

3.6
ヨーロッパっぽいブラックなユーモア。俗悪な中に人間讃歌を感じなくはないが全然好きではない。
イタリア版「すべらない話」
14世紀の艶笑古典民話集の映像化💡エロで粗野で素朴で猥雑。男は基本「ヤラせろ」で、女は挙ってセックスの相手に満足しない😅1971年制作。

✏14世紀のイギリス。カンタベリー大聖堂への巡礼の宿。そこに集った人達で、それぞれ「すべらない話」を披露する事に😌…なので、それぞれの話に関連性は無く、艶笑も有れば寓話も風刺も有る。

🎲欲深い老貴族ジャニュアリー卿は、若い嫁メイを娶る。結婚式の賑わう宴席だけど早く初夜を迎えたい老貴族は客を追い出してベッドイン。新妻メイを恋するサルタンバンクのカロ。遊蕩が祟って盲目になったジャニュアリー卿を騙して新妻メイと木の上でセックス。メイのヴァギナにカロのペニスが挿入される、その時!ジャニュアリー卿の目に光が戻った💡
それは冥界王プルートのイタズラだった。

🎲道楽者のパーキンスは、仕事も満足にせずバクチを打つお調子者。パーキンスが見た夢は全裸の女性に囲まれて踊る夢。バグパイプやリュートを奏でる女性楽士も全裸で曲を奏でている。遊興が禍(ワザワイ)して、パーキンスはギロチン処刑に。陽気なパーキンスは処刑の瞬間も鼻唄を歌う。

🎲下宿学生ニコラは、大工の奥方アリソンにヤラせろと迫る。大工が邪魔なのでノアの洪水の預言を騙り、大工を樽の中で寝かせる事に成功。アリソンとセックスしていると、ゴロツキのアブロサムがキスして欲しいと懇願。アリソンはアブロサムに放屁してやる。

🎲バースの町の女房アリスは、セックスの下手な旦那にウンザリ。下女が若い男の行水を覗かせてくれた。ペニスを品定めするアリス。私のヴィーナスの茂みは町一番の名器、と若い学生ジャンキンを唆(ソソノカ)すアリスは、全財産をジャンキンに差し出して若い肉体を貪ろうと企む。

🎲死神を退治しようとする3兄弟。樫の木の下に死神が居ると言う。3兄弟が、木の下を見ると財宝を見つけた。長兄は末弟にパンとワインを調達してくるように命令。末弟は長兄と次兄が財宝を持って逃げるのでは、と危惧。2人の兄のワインに毒を入れて急いで戻る。長兄と次兄は、末弟の謀殺を図り、末弟から受け取ったワインを飲みながら末弟を殺す。そしてワインを飲んだ2人の兄も死んだ。

…巡礼者に敬虔な信仰心は皆無で、肉欲を愛に比例させて遊楽する様は、純朴で正直で滑稽😄
「処女を守れ…なんて聖書に書いてないよ!女の“道具”は使う為に有るんだ」と宣う婦人の言葉が良い。
そして巡礼者達はカンタベリー大聖堂へ向かう💡
tonemuff

tonemuffの感想・評価

3.9
性に対し抑圧的な中世のキリスト教世界が舞台のお下劣なオムニバスコメディ。
作品全体にやたら尻がでてきており、特にラストでの悪魔の尻から便の様に修道士が飛び出てくるシーンが印象的だった。
やはりこの監督はそういう趣味なのか。
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