- さいこー
- 恋愛映画では絶対にメインに採用されないような淡いストーリーたちがその存在を強く主張するでもなく、元からそこにあったかのような静けさで、ひとつの夜を構成していた
- 決して運命的ではないのだけど、二度と同じ道筋を辿ることのできない出会い、その結果叶わなかった恋の存在みたいなものを重層的に映すことができていてすごい
- 子供の頃に感じていた大切な感覚を、はやく大人になりたいという理性で押しこめることは、確かにすごくもったいないことだったなと気づかされた
- 自分がティーンのころにこんな素敵な夜は存在しなかったんだけど、この作品が描いている、人を探すとか、すれ違うとか、傷つくとか、ムカつくみたいな仕草が子供としてすごくリアルで、あの時の感覚がフラッシュバックする瞬間が何度もあった、フラッシュバック、夏。って感じだ
- ただ双子のストーカー男だけはちょっとキモさが度を超えちゃってた
- あいつだけ異常者で映画の中でもかなり浮いてると思うんだけどそれも夏のせい?
- この監督全部の作品でプールを描いてるけどめちゃくちゃ好きなんだろうな
- 夏の終わりに観れたことが嬉しくなる素敵な作品でした