見逃してましたけど、刈谷日劇でやってたのを観ました。
「生活感を出してたまるもんですか!」
頑固オヤジという言葉がピッタリの主人公 南市江(中谷美紀)が、神戸の街を見渡す坂の上にある仕立て屋「南洋裁店」での物語。
神戸の街は、オシャレ。センスがいいと勝手にステレオタイプしてしまうが、実際映像はセンスがいい所が多々あった。例えば、作業場で、年代物の足踏み式のミシンを踏む市江の後ろ姿と差し込む日差しは美しい。
お話は、昨今の使い捨て、ファストファッションに対するアンチテーゼです。確かに良い物を長く着るというのは、とても素敵なんですけど、現実はなかなか…
でも、ファッションは、着る人の生活を変えてしまうのも真実ですね。
市江が一念発起して、妹役の黒木華に作った車椅子用のウエディングドレスは、とても素敵でした。
エンドロールで突然流れる平井堅の歌は、唐突過ぎてとても残念でしたが、ゆったりとした感じを、心に余裕がある時には観るのはいいかもです。
劇中に何度も出てきて、市江がとても美味しそうに、1ホールをたいらげていた喫茶店サンパウロのチーズケーキが食べたくなりましたw