ヨッシャー

マダム・イン・ニューヨークのヨッシャーのレビュー・感想・評価

5.0
2014年に劇場で見た中で最高の作品。
映画館で号泣した。
女性蔑視や学が浅い人を軽んじる社会への皮肉・批判を交えつつ、3つの言語を核に上手いことマダムの奮闘記として完成している。
特にフランス人の彼が伝わらないフランス語で愛を語るシーンは漏れなく泣いてしまった(笑)
並の映画ならそこでフランスの彼と夫との間で主人公の心が揺れたりするんだろうが、この映画ではあくまで主人公は家族を尊重し、そして家族からの尊敬を求める芯の強い女性として描かれている。
これがこの映画最大の成功点のひとつだと思う。
無駄に恋愛話にシフトしなかったのはとても良かった。
そして多くの人に絶賛されている英語でのスピーチは、ほんとに映画史に残る名シーンの一つに数えたいほど。 今までの伏線を全て拾い、そして夫と娘へ今までの言動の浅ましさに気付かせるという最高のカタルシスシーン。
最後はやっぱり夫との愛を確認しあい、誰もが、フランスの彼までもが不幸にならない大団円。
インド映画お得意の楽曲も素晴らしいし、文句の付け所が難しい映画。
バッチャンも出るよ!
ヨッシャー

ヨッシャー