ほんとはあやこ

マダム・イン・ニューヨークのほんとはあやこのレビュー・感想・評価

4.2
シャイで臆病で、本当は誰よりも聡明な人なのに家族に軽んじられて自信を失くしてる優しくて美しいお母さんの話。
って書いといて言うのはなんだけど、うちのお母さんとちょっと似てるなぁと思った。
本当は誰よりも賢くてしっかりしてるのに、なんだか自己評価が低い。苦手な分野があって、それは時代のせいでもあるのにそのことを引け目に感じてる。

映画の中のお母さんは、英語が苦手なこと。うちのお母さんは、ケータイなんかの電化製品に弱いこと。

家族は知らず知らずにそんな彼女たちを傷つけていたりすんんだなぁと自戒を込めて観た。

生きるハリみたいな自分の楽しみを見つけてウキウキする主役のお母さんを観ててこっちまで嬉しくなってしまった。うちのお母さんにもこんな風に自分のために何かに夢中になって毎日楽しんで欲しいなって。

ラスト、「あんな声じゃ誰にも聴こえないだろう!」とか「あのスピーチで自分の非を悟れるような家族だったら最初からあんな態度取らないだろう」とか、若干の甘さはあったけど、いいの。
この映画ではお母さんに最後絶対幸せになって欲しかったから、あれで100点です!