IRAメンバーで収監されているボビー・サンズは、プライドと人権を掛け「Hunger」、ハンガーストライキを行う事を決める。
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自分にとって謎の存在だった監督、スティーヴ・マックイーンの第一作目。映像表現がとてもアーティスティックで、光と影の使い方が匠。映画というよりは、構図が写真に近い感じがした。
「ダーティ・プロテスト」という、糞尿を壁に塗りたくり、廊下に流す抗議活動のシーンがあるが、不潔極まりない映像になるはずなのに、何処か美しさのテイストを感じる。
そして、作品中にボビーと神父の会話を10分程のワンカット、いわゆる「長回し」シーンで見せる重要な場面があるが、ジワジワくる緊張感が有り、引き込まれた。
主役のマイケル・ファスベンダーは、ハンガー・ストライキのシーンを演じる為、ムチャな減量に挑んで演じ切った。
正にボビー・サンズと同じく生命掛けな姿に、役者のプライドを感じた。
凄まじくも美しい作品。
