個人的に前作より断然良かったです。
この監督は写真家らしく、完璧なほど美しい構図のシーンがいくつもありました。
特にあんなに美しい鍼灸のシーンは生まれて初めて見ました。
香港の船着場の喧騒、打って変わって静かな緑の中の邸宅。イスにのけぞるエマニエル。白いワンピースのエマニエル。踊り子たち。全身に東洋の刺青男。黒髪のアジア美女がマッサージしてくれるサウナ風呂や白いシーツに埋もれる夫妻。
そして物語後半、バリ島でのケチャ…危うくトリップしそうになった（その前に歌を歌っていた小さな女の子たちは、どんな映画に出演したのか大人になって知ったのだろうか…とちょっと気になったけれど）。
何より美しいのはシルヴィア・クリステルの身体、その魅惑のライン。そして充足感の中にも憂いを帯びた顔の表情。指先に至るまで、とにかくとにかく完璧に美しいわけなんだけど、撮影によってその魅力が最大限に引き出されていました。
あまりに良かったので、『エマニエル夫人』50周年記念4Kレストア版の上映とともに、この『続エマニエル夫人』のデジタルリマスター版が上映されるとのことで映画館でも見てきました。
本当に素晴らしかったです。
この時代に劇場で観られたことに感謝。
