オクムラ

FRANK ーフランクーのオクムラのレビュー・感想・評価

FRANK ーフランクー(2014年製作の映画)
3.9
気になってた音楽映画の一つ!
マイケル・ファスベンダーやドーナル・グリーソンが出てるのでどんなものかと!
個人的にはかなり面白かったです!!

平凡な日常を過ごすジョンがひょんなことから変わった被り物をするフランクがリーダーのバンドに加入する…。というもの。

毎日24時間被り物をし、素顔は誰にも見せないリーダーのフランク。そんな彼の才能に主人公のジョンも惚れ込み、アルバム制作の日常をYouTubeやTwitterに配信して行きます!

基本的にはバンド活動を軸とした映画。
UKの音楽が好きなので彼らが演奏する音楽も割りとすんなり受け入れられましたが、苦手な人は苦手かもしれません。
イギリス映画とかってアメリカよりもシュールな笑いが多い気がするのでこの独特雰囲気が合うか合わないかで良し悪しが分かれそうです。

ジョンは売れ線の万人ウケを狙って行きたいのですが、フランクは純粋に自分の音楽を突き進もうとし、バンド内で対立。
フィクションのバンドだけれど、表世界に出ることのなかった隠れた伝説のバンドの物語を見てるような気になれました。

シュールな笑いもあって、メンバーのドンが自殺し、メンバーで火葬してその遺灰を砂漠に撒くのですが、フランクはドンの遺灰と間違えて、ココナッツの粉をドヤ顔(素顔は見えません)で撒いてたのが一番面白かったです!笑

そのドンがジョンの作曲した曲を聴き、「クソみたいな曲しか作れないのって虚しいよな」言うのが、見てるこっちにもグサリと突き刺さります。

天才フランクに追いつきたい、そんな風になりたいと思うジョンですが、やっぱり才能を持つ人には勝てないという現を突きつけています。

そして、フランクを演じるマイケル・ファスベンダーはラスト10分近くにならないと顔を出しません。
マグニートーを演じていた俳優がこんな奇妙な役をやれるなんて、やっぱり凄いなぁの一言でした!


まぁ、結局はジョンの加入がバンド的には間違っていたのかもしれません。結局突き詰めるものが違えば仲違いしますしね。
でも、ジョンが起こした行動がなければフランクが被り物をとり、歌を歌うことはなかったと思うので、イーブン。


個人的にはオススメの映画です!!
バンドが好きな人はいいんじゃないでしょうか!!