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ディクテーター 身元不明でニューヨークのAMのレビュー・感想・評価

4.0
ヘイト平和民主主義、皆が当然のように唱えるその本質はあろうと実際漠然としていて。それらの根底にある真実とそこから生まれる矛盾。少し異質な角度から、毒を帯びた表現でいじくり倒す。ある意味非常に清々する映画。

肩書きだけのクソ同然の偽装正義に笑いで立ち向かう彼はロック。最高。もはや普段の彼は(世間一般的な認識とは異なるかもしれないけど案外)凄くピュアで真面目な方なのだと思ってます。だからこその特殊な表現でしか逆らえないような凄い利権が絡む○○○とかに対しての怒りを反骨精神で笑いを生んだのでしょう。

ここまではっきりした主張されると、エレカシのデーデの主張の「友達なんかいらねえ、全て金が片付ける、金が友達だ」みたいに最初戸惑うんだけど下手に飾らない思い切りの良さでもうもはや逆に気持ちい、そんな感じ。

最後の処刑サインは圧巻。

彼の映画本当刺激的過ぎる。

1位:偽名(レディーストイレッティーという字幕もユーモラス過ぎ)
2位:即処刑サイン
3位:ヘリコプターでのアラビア語
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