500日のサマーの脚本家の映画なので、トキメキやロマンチックだけでは終わらない。
青春の輝く恋の先には、大人にならなくてはならない責任を伴う未来が待ってる。
今しか考えてない主人公サッター。
毎日パーティ三昧、最高の彼女と今だけを楽しむ高校生活。
ある日、最愛の彼女にフラれて忘れられずに引きずる。
そんな中、サッターとは真逆の優等生のエイミーと出会う。
今だけ楽しければいいと何も考えず生きてきたのはサッターだけで、周りはしっかりと未来を見据えていたために、サッターはみんなに置いていかれる。
適当に生きてきた責任がどっと迫る。
エイミーはとても素敵な人なので、自分といたらエイミーまでダメになると苦悩しながらもサッターの人生は止まることはない。
ラブストーリーかと思って観たら、青春と大人になる狭間で苦悩するひとりの青年の話だった。
この時期はとても辛いのはよく分かる。
何もかもが、自分を置いて、はるか遠くに行ってしまう気がする。
見えない未来に苦悩してもがく毎日を過ごしたことがある人は痛いほどサッターの気持ちがわかるだろう。
「僕の人生を阻むものは、他ならぬ僕自身だ」
正直、途中まではどうして海外で評価が高いのは分からなかった。
でも、後半で普通の青春ラブストーリーとは違う顔を見せたところで高評価に頷ける作品になった。
“今を生きる”ことが大切だと成功してる人は皆言う。
でも、本当の意味で今を生きることが出来る人って少ないと思う。
主人公サッターが真の意味での今を生きることの大切さを学ぶ素晴らしい青春映画だった。