このレビューはネタバレを含みます
観客席からみれば、知らない人が知らないところでなんか死んでいく映画です。
これを観て楽しめた方は、他人の長所を見つける名人なので、その応用で女の子にモテるんじゃないかなって思います。
さて内容。
無駄が多く冗長。かつ説明がない。
時間は経っているはずなのに状況がなにも理解できないし、理解できないまま進行していく。
なんらかのヒントかメッセージが映し出されたと思えば、最初からそんなものは存在しなかったかのように登場人物たちは振る舞う。
次第に作品に対する疑念は、推察を経由して酩酊へと行き着きました。
電車に乗って、窓の外の風景を眺めていると、いつの間にそこに映る自分の顔を見つめていた。
終始そんな気分でした。
なぜこうなったのか深掘りすると、
ストーリーの本筋に絡まないカットがあること。
そしてストーリーの本筋に絡むカットは前後の因果関係を無視したような、場当たり的なものが多いこと。
これらが理由として屹立しているようにみえます。個人的な憶測にすぎませんが。
ヒロインの乃木坂の子は可愛いです。
中盤からT-Rexのような歩行状態に陥るデバフがかかり、たまにオムレツになったりザブングル加藤みたいになったりと演技の幅が広いので見て飽きません。
妹は精神状態が錯乱しているのか、姉にめちゃくちゃウザ絡みをし、ワンパン喰らうと逆ギレするシーンだったり、おもむろにバット片手で外出し、素振りを趣味に洒落込むというロックさで誰よりも奔放な生き様を示してくれます。
ブログあんま関係なく、生来のイカれた感性で洞察する女の子がてんやわんやするハートフルストーリーです。
本当に怖いのは、人間のほうなのかも、しれませんね……。