マッキー

浮城のマッキーのレビュー・感想・評価

浮城(2012年製作の映画)
4.0
母親の顔も父親の顔も知らない混血の華泉が、血のにじむような努力で、東インド会社の重役まで上り詰める。

養子として華泉を迎え入れた、水上生活者の夫婦は、日々の食事にも困るような貧しさの中で、いろいろな苦難があり、一時は一家がバラバラになりながらも、お互いを想い合っていて、本当に良い家族だと思った。

香港がイギリスの植民地だった時代から、1997年の香港返還を経て、今度は中国大陸とのつながりが濃くなってくる。結局、混血孤児だった華泉の「自分は何者なんだろう❓」という問は最後まで答えが出なかった気がするが、クライマックスでは「いろいろあったけど、いろなことが丸く収まって、今幸せなのだから、答えが出なくってもいいんじゃないかな。」みたいな終わり方で、後味が良かった。
マッキー

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