Kentaro

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密のKentaroのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

思ってたよりドラマが詰まっていて、すごく人間的な映画でした。
第二次世界大戦下で、ソ連の暗号«エニグマ»を解読した数学者のお話。

暗号解読とかスパイ的要素がメインの映画かと思いましたが、彼の人間性や差別にも触れている内容で、退屈せずに見れました。アラン・チューリングを演じたベネディクト・カンバーバッチは本当に心掴まれました!周りに全然理解して貰えず、1人で苦しむ天才を繊細に演じていてとても見応えがありました。妻役を演じたキーラ・ナイトレイもいつも通りいい演技でした。

物語の構造も素晴らしく、アラン・チューリングの過去を随所随所に挟んで、そのチャプターごとに答えが導き出されるという、この映画にピッタリの映画構成でした。映画的には「ビューティフル・マインド」と似ていましたが、こちらは戦争や軍事的事実と絡んでいるので、戦争物としても楽しめます。ぜひ他の第二次大戦映画と合わせてみてみるのもいいかもしれませんね。
アラン・チューリングのこの偉業を50年も機密にしてた政府さすがに無礼すぎません?やっとこの事実を打ち明けて、この映画が完成した。この映画が完成して世間にこの事実を伝えることが出来て、本当に良かったと思います。
またひとついい伝記映画が増えました!
Kentaro

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