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イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密のoooのレビュー・感想・評価

3.8
どこまでが実話に基づいているのか気になった。



現在のコンピューターの核、
コンピュータを生み出した天才の話。


物語、終盤はあまりに悲しかった。
服役か化学的去勢かの選択肢が辛い。



「あなたが普通じゃないから
世界はこんなにすばらしい」


色んな問題が絡み合って、切ない映画だった。





時は1939年、イギリスからドイツへの宣戦布告を機に第二次世界大戦が開幕した。
天才数学者の主人公アラン・チューリング(ベネディクト・カンバーバッチ)は英国政府の機密作戦に参加し、ドイツ軍が誇る世界最強の暗号 “エニグマ”の解読に挑むことになる。

暗号解読のために集められた6人の天才たちは暗号文の分析を始めるが、唯一チューリングだけは勝手に奇妙なマシンを作り始める。自閉症を抱え、幼い頃から常に孤立してきた彼は、共同作業などはなからするつもりがないのだった。

両者の溝が深まっていく中、チューリングを救ったのは、クロスワードパズルの天才ジョーンだった。彼女は彼の純粋さを守りながらも固く閉ざされた心の扉を開いていく。そして幾度の試練を乗り越え仲間として心を交わした彼らは、遂にエニグマを解読する。

しかし、本当の戦いはここからだった。解読した暗号を利用した極秘作戦が計画されるが、それはチューリングの人生はもちろん、仲間との絆さえも危険にさらすものだったのだ。さらに自分に向けられるスパイ疑惑。そしてチューリングが心の奥に隠し続け、ジョーンにすら明かせなかった、もう一つの大きな秘密。
あらゆる秘密と疑惑が幾重にも積み重なり、チューリングの人生は思わぬ方向へと突き進んでいくが…。





戦後、当時違法とされていた同性愛の罪により逮捕され、ホルモン剤の投与により精神を病んだことにより、41歳で自殺。
生前の功績を讃えて2013年、エリザベス女王から死後恩赦が与えられた。




"Sometimes it is the people no one imagines anything of who do the things that no one can imagine"
(時に、誰も想像だにしなかった人間が、誰も想像だにしなかった偉業を成し遂げることがある。)
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