じゅり

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密のじゅりのレビュー・感想・評価

3.7
エニグマを解読したアランチューリングという数学者の実話。実際第二次世界大戦中、彼が解読を成功し、イギリス連合軍はノルマンディー上陸作戦等の勝利に貢献しているそう。でも、あくまでこの功績は当時極秘。エニグマを解読されていたとドイツ軍に知れ渡らない為に。色んな戦争映画観てて、本当戦争って、前線で戦う人の裏で情報を如何に静かに奪っていくかが重要なのかが分かる。特にアランチューリングはここまでの業績があるのにも関わらず、同性愛者というだけで犯罪者となり、名があまり知られていなかった。実際私も聞いた事も無いし。これぐらいの人、日本史の資料集の端っこぐらいには載ってても良いと思うのに。人と違う、普通と違う、というだけで、排除しようとする世界から、今は抜け出そうとする事ができているけど、イギリスという国である事もあいまって、昔は辛辣だったんだなと心が痛んだ。こうやって一人の数学者が生きたいように生きられずに、精神を貪られて亡くなってしまう戦争は、本当に罪。
エニグマの謎が何で解けたか、とかイミテーションゲームの意味とか、頭が良くないので話の本筋ではあんまりついていけなかった。でも、気難しい数学者たちが協調性を覚えてチームとして暗号を解読していく様は、ちょっとありがち演出だけど、微笑ましかった。あとさ、ベネディクトカンバーバッジって普通に名前すごいね。いっつも名前聞くたんびに脳内でエッグベネディクトと、缶バッヂが出てきて、あの覚えやすいお顔が覚えにくい。
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