なお茶

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密のなお茶のネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

この映画を観ていて感じたのは、戦争、天才の苦悩、マイノリティ…と色々あった
脚色をされているらしいけど、それでも実話だと思えば後味の悪さを覚える
普通ではないことで苦悩し、偉大な勝利を収めたけど、救われないまま死んでしまったのが哀しい
偉大な勝利にしても、見捨てた命のことを思えば喜びを噛み締められないだろうなあ
…本当に戦争は虚しい。だからこそヒロインの言葉が胸に響いた

いくら頭脳が天才で同性愛者だったとしても、普通の人と同じように傷つき、人を愛し、苦しむ。
だけど普通ではないから、社会が、彼を取り巻く環境が、それを認めない、受け容れない。英雄なのに、それも隠されて。
一番身近な仲間が理解者だったのが救いだけど、彼らにも秘密を作らざるを得なくて。
うーん、こういう悲劇的な部分がこの映画の言いたいことではないと思う…けど、アランという人間に対してはこんな風に感じた。
没後ずっと経ってから評価されるのは、救いになるのだろうか

なんだか暗いレビューになってしまったけど、映画としては意外と観やすかった
色んな問題が組み込まれてるけど、シンプルに訴えかけながら一つひとつが深くて考えさせられる
地味ながら物語にちゃんと起伏があって見応えもあった
あと、英国人の皮肉たっぷりの会話は聞いてて面白かった笑
なお茶

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