第二次世界大戦、解読不能と言われたドイツ軍の暗号に天才数学者が挑む物語。
僕たちが日常生活の中で会話する時、言葉の裏にある意図を自然に汲める。現代ではそれはコミュ力や空気を読む力なんて重宝されているが、この映画の主人公は言葉を言葉のままとして受け止めてしまう数学者らしい人物。ゆえに、彼とのコミュニケーションでは誤解が生まれないのだ。
無駄をはぶき、本物のコミュニケーションを取ろうとする彼は、周りとの軋轢を生んでしまう。
しかし、少しずつ慣れようと下ネタに作り笑顔を浮かべたり、協調していこうと努力するシーンが印象に残った。
映画のラスト、最後のエピローグで衝撃を受けた。彼の壮絶な最後、私たちが今身近に触れてるものと彼との関わり、事実はずっと隠されて来たことなど。
暗号を解いた、という事実はなんとなく知っていたがその物語の裏にこれだけ重いストーリーがあるなんて思いもしなかった。
主演のカンバーバッチの演技は見ておくべき。オススメの作品。