作ってくれてありがとう
伝えてくれてありがとう
と製作陣に伝えたくなる映画。
戦時下における日常を描きながら
そんな時代が、環境が、
様々な意味でマイノリティだった天才数学者にとって
どんなものであったのかと思いを馳せずにはいられなくなる。
マイノリティだからこそ救えた命があって
マイノリティだからこそ助からなかった彼自身がいて
その彼の業績の上に生かしてもらっている私たち。
見るまで彼の存在やこの実話も全然知らなかったのに、
今は現代人としてこういう人たちに守ってもらうだけじゃなく
ちゃんと彼らを守っていける世界にしたいと思うような
責任感のようなものすら生まれてる。
私は直接戦争を知らないけれど
こういう映画がある限り戦争の記憶は風化しないと思えた。