第二次世界大戦中にドイツが誇る世界最高の暗号に挑んだアラン・チューリングの悲劇的な生涯を描いた伝記映画。シャーロックのイメージが強いベネディクトカンバーバッチ、やはり天才役がすごくハマっていて良かった。頭が良い人達の皮肉のきいた会話が面白く、チームが団結していく姿はみていて気持ちがいい。物語も現在とアランの過去のパートがうまく組み合わさっていてわかりやすく、感情移入もしやすかった。二重スパイを疑われたり中佐の妨害が入ったりと、すごく厳しい立場のなかでも偉業を成し遂げようとする姿と彼の境遇に涙しました。ラストの場面と文章に切なくなり、驚き、賛辞を送りたくなるような作品です。
