イミテーション・ゲーム／エニグマと天才数学者の秘密のチッコーネのレビュー・感想・評価

キャストはイギリス出身の人気俳優で固められており、カメラも多く、大作の匂いが漂ってくるが、あくまで「脚本勝負」という英国風の心構えに好感を憶える（脚本はアメリカ人で、監督はノルウェー人だが）。
特に知力を武器に世を渡る主人公の、神秘的な傲岸さが冴え渡る前半には、ワクワクさせられた。あまりらしくないゲイ映画であるところも、奥ゆかしくて良い。
キーラ・ナイトレイに与えられた演出が通俗的過ぎることと、戦場シーンがチープなのだけは、やや気になった。