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バンクーバーの朝日のmhのレビュー・感想・評価

バンクーバーの朝日(2014年製作の映画)
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カナダの日系移民が結成した野球チーム、バンクーバー朝日が題材のエンタメドラマ。
抜群に面白い史実と、実際に体を動かして野球ができるキャスティングと、いまどき珍しい大規模セットで、盤石と思いきや、どういうわけか面白くない。
出てくれるひとに満遍なくセリフを用意したせいか、それとも、メインキャストの演技力が足りないのか、なにが原因でよくなかったのかわからないんだけど、
個人的には、
•バンクーバー朝日のチーム史をストーリーの都合で縮めてしまった。
•カナダに移民したひとたちの素性がわからなかった。
•カナダ人の差別意識がステロタイプでリアリティない。
このあたりだったんじゃないかな?
日本を出ることになった経緯や、日系朝鮮人の存在、カナダはイギリスの属国だからインド人なんかもいたはずだよなーとか、いろいろ想像してしまうんだけど、そのあたりは痕跡すら残してくれてなかった。
強制収容所の名前も出てこなかった。そういうとこだと思うんだけどな。
これよりももっとチープな日系移民×ベースボールのエンタメドラマ「アメリカンパスタイム」のほうががんばってる。
すごくもったいない映画だった。
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