くますけ

バンクーバーの朝日のくますけのレビュー・感想・評価

バンクーバーの朝日(2014年製作の映画)
4.0
2015映画初め。いい作品を選んだ。

劇場内が笑ったり泣いたりしながら拳を握ってチームを応援してる雰囲気だった。
試合のシーンで、おじさんが思わず
「お、抜けた!」って言っちゃってたの、面白かったな(笑)
映画なのに、まるで野球の試合みてるみたいな言い方だった。

好きだったのは、高畑充希ちゃんの「私、この国を好きでいたい」というところ。嫌いになりたくないじゃなくて、好きでいたい。とても良い(*´-`)

スポーツを扱った青春ものにもかかわらず、勝利のシーンをあえてピークにしないのも面白かった。
あれで、逆にそのシーンが焼き付いた。
勝利の喜びだけではなく、何かが変わるかもしれない瞬間こそが。

石井監督の映画ではじっと忍んで黙々と人生に向き合う人たちが丁寧に描かれる。
彼らの強さはとても魅力的だ。
監督はきっと人間を好きなんだろう。
そしてその強さを信じているんだろう。
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