アタラクシアの猫

ビッグ・アイズのアタラクシアの猫のレビュー・感想・評価

ビッグ・アイズ(2014年製作の映画)
3.8
妻の絵を自分の作品と言い張ってビックアイズを世に送り出した夫婦のドラマ。

ビックアイズは1972年に発売されたブライス人形や、アニメ、パワーパフガールに影響を与えたと言われているポップアート。

マーガレットはモディリアーニを好きと作中でも言ってるけれど、実際はエコール・ド・パリで活躍した画家モイズ・キスリングの作風に似てると思う。

映画的な見所は、嘘に嘘を重ねて妻マーガレットの絵で名声を得ていくウォルターのメッキが剥がれ落ちていく所だけど。
私が思うに…
どんなに上手でも、個性的でキラリと光る才能があっても「売り込み」の技術は別だと思う事。
ウォルターに出会わなければマーガレットは絶対に絵の道を捨てていたでしょう。

ウォルターの影となりつつも、自身の表現を貫き通し世に認められたマーガレット。
ゴースト・ライターを使用した人間の正体を暴く事が全て善なのか。
後半はウォルターの滑稽さを誇張しているけど、ただの似顔絵書きの女性をアンディ・ウォーホールから讃辞を送られる程の作品にまで価値を高めたのはウォルターだ。
2015-11-16