このレビューはネタバレを含みます
嘘で名誉を得て注目を浴びてこんなにも堂々と生きていける気持ちが私には全くわからない。夫を演じたクリストフ・ヴァルツがすごかったし裁判での往生際の悪さには思わず笑ってしまった。自分で作った嘘を信じ込んで自分の一生にしてしまうくらい何もなかったんだろうなって思ったけど少なくとも売り手としての才能はめっちゃあるよな、夫がいなかったらビッグアイズはこんなに有名になってなかったかもしれない。
他人の名誉のためにスポットライトの当たらない場所で作品を描き続けて子どもにも嘘をついてそれを10年も続けた妻の気持ちは想像しきれないけど、最後に真実がちゃんと明らかになってよかった。同時にこの話の展開のようにはならなくて別の画家の作品として世の中に知られている作品も沢山あるのかもしれないって思った。