にいにい

ビッグ・アイズのにいにいのレビュー・感想・評価

ビッグ・アイズ(2014年製作の映画)
3.0
目の大きな女の子の絵、ビッグアイズ。1960年代アメリカで流行した絵画はその当時ウォルター・キーンの作品だとされていたが実は妻のマーガレット・キーンが描いたものだった。ゴーストペインターとして生きるマーガレットと世間を騙し続けたウォルターの出会いから裁判までを描いた伝記映画。

ティム・バートン好きの連れと一緒に行ったのだが観終わった後「…これホンマにティム・バートンの映画なの?」と思わざるを得なかった。彼自身が子供の頃から好きだったと語っていた絵画、それにまつわるスキャンダラスな事件を描いた訳だけどこんなにあっさり平坦な物語に落ち着くなんて。実際の事件を忠実に再現したのだろうか、しかしこれではあまりに平凡である。もっと映画的な描き方はあったはずだし、彼ならではのアイデアももっとあったはず。物凄く拍子抜けだった。

エイミー・アダムスは相変わらず肉感的で良かったし、何と言ってもクリストフ・ヴァルツの胡散臭さも素晴らしかった。特にクライマックスの裁判シーンでは胡散臭さが大爆発。実力派2人の演技は良かったと思う。

こういう過去があったことは知らなかったけれども「へーそんなことがあったのか」で思考停止してしまった。『エド・ウッド』は割と好きだったんだけどな。
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