面白い!ティム・バートンはいつものファンタジーを封じ、狂言回しのジョニー・デップも出てこない。
薄幸な女が似合うエイミー・アダムス、味方だと頼もしいが、敵に回すと恐ろしいクリストフ・ヴァルツ。正に余人をもってかえがたい配役。
バートンはひとりのアーティストとして、純粋にこの事件に惹かれたんだろう。コーエン兄弟が撮ってもおかしくない題材。
脚本に関わったスコット・アレキサンダーとラリー・カラゼウスキーは、『エド・ウッド』や『ラリー・フリント』も手掛けていると知り、妙に納得。実際に起きた出来事を脚本にすることに長けているからだ。