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それでも恋するバルセロナのleylaのレビュー・感想・評価

それでも恋するバルセロナ(2008年製作の映画)
3.9
普通の監督が撮ったらつまらなそうなただの四角関係の恋愛映画なのに、最後まで飽きずに観れたのはウディアレンの絶妙な脚本とスペインの町並みのおかげだろう。

堅実な未来を約束された恋と自由奔放で未来も見えない危うい恋。女性ならどっちの恋を選んでも必ずや進まなかった方の恋に後悔し、自分の恋がこれでいいのか悩むのではないだろうか。でも結局は自分は自分。変われない。だから人は悩むのだ。
そんな女性の繊細な気持ちをうまく映し出しるところが巧み。

ウディアレンの視点ということもあるけど、アメリカ人は他の国の人と一緒に出てると単純な思考感が浮き立つ。スペイン人がより魅力的に見えるなぁ。
ペネロペ・クルスが英語とスペイン語を交えながらまくしたてる姿はカッコいい。惚れる。だからスカーレット・ヨハンソン演じるクリスティーナとメイクラブしても自然に受け入れられる。

すごく久々にウディ・アレンの映画を観たけど、お爺ちゃんになってなお健在。さらに若い頃よりヌケきった感じがして軽妙で面白い。凄いパワーだな。
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