スパイものが好きだ。ド派手なアクションも良いけど、地味〜に立ち回るリアルなスパイが見たかった。
ラストを除き、地味〜な交渉や駆け引きが続く。007やM:Iを見慣れてる人にとっては中だるみ感半端ないでしょう。それに加え、主人公はぽっちゃりおじさんで、ジェームズ・ボンドやイーサンを見慣れてる人にとってはがっかり感半端ないことでしょう。（フィリップ・シーモア・ホフマンは素晴らしい俳優で、決してディスっているわけではない）
しかし、じっくり見ていくと主要人物のバックグラウンドや組織の力関係等、のちの結果につながる重要な事実が明らかになってるくる。主人公が犯人逮捕よりもより大きな「国益」を目指す、かなり頭のキレる凄腕諜報員だということも理解できてくる。
ラストは、、これはどんでん返しなのか？いやぁもうほんと主人公とともに「F◯◯K!」と叫んでしまったくらい悔しい思いをした結末だった。
でも、これが現実で、世にはしょうもないしがらみや欲によって、本来達成すべきことがバンバン闇に葬られているんだろうな。
そんな意味で、フィクションだけど、そしてめちゃくちゃ悔しいけど、まぁ実際はそうなるよなぁ…と不本意な納得感が得られた一作だった。
