「仁義なき戦い」シリーズ第3作目。前作はスピンオフ的な作品だったけど今作は1作目からの流れを踏襲したものに。
広島市の暴力団村岡組の男が他の組の者に殺害される。この事がきっかけで村岡組では跡目争いが勃発。
後釜を狙い山守組、打本組が動き出すが、神戸の組織も絡んできて跡目は山守組へ。
山守と打本の間で起こった内部抗争の火種は燻る事なく次第に大きくなっていく…というのが大まかなストーリー。
全編通して感じるのは「やってる事のくだらなさ」。任侠人としての誇りがある訳でなく、何も生まない”跡目争い”に終始している事への下らなさ。
そしてその跡目争いの為に「こいつら舌が何枚あるんだ」と思わされるほどの騙し騙され裏切り合いを繰り広げる男達の薄っぺらさ。
そして結局他の奴らがイモ引いたりしてババを引かされ続ける菅原文太演じる広能の役どころはこの映画の中で唯一、一本芯の通った任侠人に映る。
ラストの終わり方も彼の中で溜まりに溜まった物が次作でどうなるのかと期待させる様な終わり方。ホント「めっちゃ続き気になる…！！」と思わされるラストだし、劇中、終始してた抗争の無意味さを強く感じるラストでもある。どれだけの若者の屍の上にこの戦いが成り立ってるんだろうか…と思う。
菅原文太演じる広能のカッコ良さは勿論良いけど、山守の狸っぷり、槇原のヘタレっぷりも映画の中で良い存在感放ってる。ムカつくけど😠
