このレビューはネタバレを含みます
感覚や感性で観る映画っていえば聞こえが良すぎるかもしれませんが、世界観が相変わらずすごくて、映画というより美術を鑑賞したような感じです。
壮大な音楽と映像を用いてて、テレンス・マリック味がよく出てました。
水のシーンが異常なほど多かったなあ
間違いなくこれが映画のテーマ(愛)の比喩のアイテムとして用いられてます。
水は万物の起源でもあるし、一度何かアクションが起こると水紋となって同心円上に広がっていく様は、愛の起こりや行方に重なりました。
燃えさかる炎とは真逆な存在ということで、落ち着きや冷静さを示す道具としても説得力がありました。
波打ち際のシーンも多くて、寄せては返す波が人間の気の迷いを表してるようにも映りました。
日本人的感覚でいうと「過去を水に流す」「愛が溢れる」などという水に関連した解釈もできてきます。
圧倒される詩的な映像も印象的でした。