人間、いくら富と名声を獲得したとしても、一旦その虚しさを知ってしまうと、人生は違ったものに見えてくる・・・
ルベツキによる美しい映像だけでも十分楽しめるが、そこだけに気をとられると、重要なものを見落とす。
テレンス・マリックの映画はポエムのような台詞が第一義にあると思う。語られることは父親や弟、別れた妻と女たち。人生に対する悔恨と希望・・・女々しいと言えば、その通りだが、その生真面目さは決して負のベクトルにはならないし、私は寧ろ評価したい。
只、わざわざ三部作にする意味があるのだろうか?
大作「ツリー・オブ・ライフ」だけでよいのでは。
次は、映画の最後で主人公が旅立って行った先の世界を見せて欲しい。