leyla

ヤング・アダルト・ニューヨークのleylaのレビュー・感想・評価

3.7
「フランシス・ハ」のノア・バームバック監督作品。

イプセンの舞台劇のセリフや「三匹の子豚」の内容が、後でなるほど~と効いてくる。

面白いとか刺さる、とまでは言いにくい話だけど、細かいところがよくできている。SNSや動画、高齢出産など現代的な要素を盛り込みながら、人間の本質をチクリ。

身体も心もくたびれてきた40代夫婦が、自分たちに好意的に近づいてきた20代夫婦の若さと自由さに影響を受けて行動を共にする。

まだイケる、まだ若いと思いたくて頑張るその気持ちもわかるな~。
ナオミ・ワッツがヒップ・ホップ・ダンスをするシーンは最高に笑えました。

信じて仲良くしてたら、40代の方が痛い目に遭う。これは年齢ではなく、個人の資質の問題だけど。

ジェネレーションギャップをうまく捉えていて、表現がいちいち楽しい。

子供を産むか産まないかを選択する最後の年齢というのもポイント。

かなり限定した人間像で、監督自身の考え方に偏っていると思えました。監督は50歳ぐらいで妻のグレタ・ガーウィグとの間に第一子を授かっていて、その数年前に製作してるし。(最初の妻との間に子供はいるけど)

ベン・スティラー×ナオミ・ワッツと、アダム・ドライバー×アマンダ・サイフリッドの夫婦役は、かなり良かった。そこは💯です。

邦題がイケてない。
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