この邦題イヤがらせなのかな？？？
ノア・バームバックらしい居心地の悪さが堪能できる作品。良い映画です。
特に自分のフィールド（趣味でも人間関係でも）に友人知人がズカズカと入り込んでくる所在の無さはめちゃくちゃ身につまされる。しかも自分で紹介したのに自分より成果を上げられて夢見が悪いったらない。「イカとクジラ」の家族会議とか、「フランシス・ハ」の友達のアパルトマンに初めて訪れたときの不穏さと同種のイヤな感じ。最高である。
若者カップルと初老カップルそれぞれのキャスティングが超ハマッているし、どちらの年代も共感できるあるあるネタが楽しめる。劇場はナオミワッツ寄りの年代の方が多かったが、大学生辺りが見ても充分面白いはず。
相対化されないと見えてこない、年代独特の価値観の煮詰まり方にハッとさせられる。ちょうど彼らの中間の年齢に差し掛かった今、いいバランスで年を重ねていけたらなーと思う。
