ふかづめ

ヤング・アダルト・ニューヨークのふかづめのレビュー・感想・評価

3.8
邦題はともかくとして、原題“While We're Young”に続くのはwe're invincibleかな、という映画でした。おそらく話の軸になっている「中年と若者」の対立だけでなくて、結婚、子供、成功、そして欺く人と無垢な人という社会的立場における強弱の対立が、醜すぎず、優劣も付けず、でも確かに存在するものとして上手く描かれていたと思うし、どっちかというと私の感覚は最早「若者に出し抜かれる中年」ベン・スティラー寄りなんですが、不快感を感じさせない作りでした。何より、あの青年の役をアダム・ドライバーという、あの、腹になにか抱えてそうな、いっそものすごく良い人っぽくすら見える、あの感じの人がやっていたのが素晴らしかったです。
そんなアダムが演じていた善人を装った青年が、急にキレて怒鳴った台詞=「自転車は車道を走れ!」に120%同意。
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