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秋菊の物語のtrswのレビュー・感想・評価

秋菊の物語(1992年製作の映画)
3.7
この時期の張芸謀監督、年一ペースで映画出しててすごい
大河ドラマ的大作になった「活着」の習作っぽい感じもある現代劇(この人のは初めて見た)で、真摯ながらエモーショナルさを抑えたコメディタッチが特徴かも
夫に薬を買ってくるシーンは笑っちゃった

今回の紅色はコミュニティの紅・義理の紅で、深読みすれば紅色や「共和」の言葉をハックして市民の元に取り戻そうという意図とも取れる
義理を通すためにコミュニティを切り売りし、なぜか義理と遠いところと突き進んでしまうということ...そこには無自覚な権威主義が

コミュニティの平和と法律の理論の衝突という面では見たことある作品だと「マリッジ・ストーリー」に通じるものはある スカヨハとアダムドライバーの演技は感情の爆発に見所があったけど、コン・リーの演技はいつも、素朴で静かな中に燃える炎と少しの狂気を感じさせる
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