シャケ

曼陀羅のシャケのレビュー・感想・評価

曼陀羅(1971年製作の映画)
3.5
実相寺アングルがこれでもかというほど冴え渡る。

岸田森が性欲をなんとかしてかっこよく説明しようと頑張ってるのがキモすぎて喋る度笑う。キャラクターが把握できた後はもう真顔で佇んでるだけで面白かった。ラストも天才。
ストーリーは女性が可哀想なのと、明らかに他人のデメリットがでかい欲望を肯定されたがってる感じが垣間見えてしんどい。どんな思想を持つのも好きにしたらいいから他人を巻き込むのだけやめてあげて…。

ストーリーはしょうもないながらも配役と演出は怪奇大作戦の実相寺回全てを煮詰めたような雰囲気で最高、脚本がキツくなければ余裕で満点だった。
実相寺監督がいかに怪奇大作戦に愛着とこだわりを持ってたかよく分かり嬉しくなる。
海辺のシーンと荷造りのシーンは実相寺らしさ全開なのに特撮作品にない新鮮さもあってめちゃくちゃかっこいい。
お祭りでのライティングはシルバー仮面だった。
モノクロとカラーが交差する演出も良かった。ちょっとストーカー思い出した。
シャケ

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