キミシマユウキ

ドラフト・デイのキミシマユウキのレビュー・感想・評価

ドラフト・デイ(2014年製作の映画)
3.7
アメリカンフットボールのプロリーグNFLのドラフトの日、チームのGMであるサニーは一位指名を巡って策略を立てるが・・・

ケビンコスナー主演!
アメリカスポーツの代名詞とも言えるNFLのドラフト会議を題材にしたスポーツ・ドラマ。
Filmarksの平均点が高かったので鑑賞


これは意外な良作!
自分はスポーツにそこまでアツくなれるタイプではなく、中学の頃までやってたサッカーも高校の時やっていた弓道もサラッとこなして終わらせることだけを考えていたクズである。
そんな自分でも全く冷めることなく見れたというだけでも充分魅力的な作品。
そもそもアメフトの知識も週刊少年ジャンプで連載していた「アイシールド21」を読んでいた程度しかなかったが、親切にも開始直前に丁寧な日本語解説で「NFLのドラフト会議とは~」という特典が付いているので安心して鑑賞できた。
そして「スポーツドラマ」と言っても練習や試合と選手同士のアツイ友情みたいなお決まりのスポーツ映画シーンはほとんどなく、チームを裏で操るGM(ゼネラルマネージャー)の駆け引きがメインなのでスポーツに興味がない人でも楽しめるのかもしれない。
そんな手に汗握る心理戦が面白い。
プレー・コンディション・性格・仲間に好かれているか、等の選手のステータスを考えるだけでなく、周りのチームとの交渉・トレード材料・話術などを駆使してチームに一番良い選手を取ろうと戦うドラマは先が読めない!日本の野球も全くと言っていいほど興味がないが、ドラフトの裏でこんな心理戦が行われていると思うと少し見てみたくなった。

主演のケビンコスナーは渋いオヤジ魅力が満載。
若い女幹部と関係を持っていても汚さとか違和感のないオヤジって意外といないと思う(笑)彼は「パーフェクトワールド」が一番好き
あとはチョイ役だが元アメフト選手で「エクスペンダブルズ」出演のテリークルーズや「プリズンブレイク」で意地悪な看守をやっていたおっさんなどが盛り上げていた。
他にも本人役でアメフト関係の人々が沢山登場していたのでアメフトファンには堪らない出演になっている。

最後の最後まで何が起こるかわからない心理戦はアメフト好きはもちろん、そんなに興味のない人にも楽しめるような映画になっていた。
アメフトちょっと見たくなってきたな・・・

アメフト好き、スポーツ好き、心理戦好き、そしてケビンコスナーファンにはオススメの作品。