たく

ジェニーの肖像のたくのレビュー・感想・評価

ジェニーの肖像(1947年製作の映画)
3.6
時空を超えた愛を描くおとぎ話で、ちょっと「ある日どこかで」「君の名は。」に似てたね。

売れない画家のイーベンが画商の老女将に気に入られて絵が売れて、気分良く帰途に就くといつの間にか別の時間軸に足を踏み入れてるっていうのが「ミッドナイト・イン・パリ」的な展開。そこで出会うジェニーを演ずるジェニファー・ジョーンズがほんとに少女みたいで、この後に大人の女性に急成長していく演じ分けが見事だった。
モノクロ画面に途中から色が付いてきて、ラストシーンでついに‥っていう驚き。

全編ドビュッシーの名曲アレンジで埋め尽くされてて、結婚式シーンでは教会の鐘の音まで「亜麻色の髪の乙女」の旋律に染まっちゃうのはさすがに笑った。
ジョセフ・コットンはウィリアム・ディターレ作品にいくつか出てるみたいで、「恋の十日間」は観たね。
たく

たく