ジェニーの肖像の作品情報・感想・評価

「ジェニーの肖像」に投稿された感想・評価

pier

pierの感想・評価

4.5
ディターレの最高傑作にして、ファンタジーの原点だと思います。
蔵出しです。チャンスがあれば観るべし ウィリアム・ディターレ「ジェニーの肖像」

ジェニー(ジェニファー・ジョーンズ)に逢瀬をかさねる事がイブン(ジョセフ・コットン)のカセになれば(例えば逢うたびに体が衰弱していくとか・・)もっとスリリングだったんでしょうね。
公開当時は賛否に分かれたかも?特にラスト。
星降る夜に押し入れ探検隊52

「ブリューゲルの動く絵」と「灯台守の恋」、灯台、アコーディオン、動く絵画つながりで

久し振りに再鑑賞。
やっぱり好きだわぁ~こういうの♪
売れない絵描きとサーカスの花形ブランコ乗り夫婦の娘(ジェニー)との時空を超えたラブファンタジー☆
原作を脚本にする際、絵描き本人にしかジェニーの姿が見えないという設定に変えたのが功を奏しているように思えます。
もち

もちの感想・評価

3.5
夢心地で不思議なタイムトラベル系ラブストーリー。
観た後の虚無感がすごいけど。
モノクロームだった映像に色が入る実験的なカラーシーンは効果はあったのかな?
安房直子の春の窓を読んで、思い出した映画です。
フィニィ的な、タイムトラベル×ロマンティックラブストーリーものの原典の一つ。何故か画面を緑にしたり、特撮多用していた
田中元

田中元の感想・評価

3.2
ちょっと期待しすぎた。もっと無心で観ればよかった。
時をかけるジェニファー・ジョーンズを完璧に補完するドビュッシー。美しいモノクロームと驚愕のパートカラー。少女から大人の女性へと、会うたび驚くべきスピードで成長する謎めいたヒロインの秘密が徐々に判明して行くミステリーとしての面白さ。
特にクライマックスでのジェニー登場カットの高波にはぶったまげた。
大傑作。泣いた。
swansong

swansongの感想・評価

3.9

「ある日どこかで」に通じる、不可思議で切ないラヴストーリー。

およそ70年も前の作品だけど、その斬新な発想そのものは、21世紀の目で観ても劣化を感じさせませんね。

「ある日~」の原作者リチャード・マシスンも、「未知との遭遇」 のヴィジュアルを手掛けたダグラス・トランブルも、きっとこの作品の影響を受けてるに違いない。

ミステリアスなヒロイン=ジェニーを「慕情」 のジェニファー・ジョーンズ、彼女を想い続ける売れない画家を「旅愁」のジョセフ・コットンが演じています。

脇を固めるエセル・バリモアとリリアン・ギッシュの凛とした佇まいも忘れがたいですね。
『この(ジェニーのスケッチの)なかには過去がある。そこです。この少女をわたしはどこかで見たことがあるが、どこだか分からない』
ロバート・ネイサン「ジェニーの肖像」の中の画商ヘンリー・マシウズの言葉

私の初めて観た洋画が「ジェニーの肖像」です。もう60数年前のことになりますが、いまでもその時受けた感動を鮮明に覚えています。
セントラル・パークのスケート場でのジェニーとの出会い、灯台の荒れ狂う嵐の戦慄、そして当時評判になった部分天然色のジェニーの肖像画、いずれも忘れることのできない場面です。
ところが、まったく思い出せないことがあります。どこで映画を観たのか? 誰に連れて行ってもらったのか? また、背景に流れる音楽がドビュッシーの「亜麻色の髪の乙女」と「アラベスク」であることも教えてもらいましたが、それが誰であったのか? まったく覚えていないのです。そこで、その頃の記憶の糸を辿ってみることにしました。
リルケの言葉だったと思いますが、若い頃は誰でも心の奥深くに「詩(幻想)の泉」を持っているのだといいます。心の泉の豊かさによって、人は詩人になり、音楽家になり、画家になります。しかし ― 私もそうですが ― 多くの人の泉は大人になると涸渇してしまいます。その泉に住まうのが永遠の女性、ジェニーなのかもしれません。ここまで思いを辿った時、不意に私を映画に連れて言ってくれたのが誰であるかに思い当りました。それは、遠縁の女性で、その頃、私は彼女に対して淡い恋心を抱いていました。楽曲名を教えてくれたのもその人です。その女性の白黒の写真(天然色ではありません)を持ち歩いていたこともありました。
生まれて初めてみた映画の回想が、忘れていた人との再会になりました。私の「心の泉」はまだ完全には涸れ切ってはいなかったようです。
その後、イーベン・アダムズは「ジェニーの肖像」を超える作品を画くことができたのでしょうか。