ワッツマイケル

ジェニーの肖像のワッツマイケルのレビュー・感想・評価

ジェニーの肖像(1947年製作の映画)
4.2
あぁ、面白かった。小説に浸るような心地良い時間。詩的な語りも特徴的ですが登場人物が魅力的。芸術に理解があり、人や人生に対し愛情がある。嫌味な人は登場しない。そんな彼ら全員が、売れない画家を優しく見守る。こんな事ある?とも思うけれど、私もその1人となって彼を見守っていた。ジョゼフコットン自体の魅力もあっただろう。
後にオマージュ作が沢山出たのだろう。鑑賞中『思い出のマーニー』はじめ色々な作品を思い出した。ただこのジャケットは何ですか。ホラーですか。

【ネタバレ】
冷たく言えば「才能に悩み、家賃も食費も払えず幻想まで見だした画家」。少女が実物か幻想かファンタジーか分からない。でも彼は彼女に出会っていて、名画を産んだ。それは芸術なんだろう。彼女が彼の1番のパトロンか。