とらお

きっと、星のせいじゃない。のとらおのネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

末期の甲状腺がんが肺に転移した皮肉屋の少女ヘイゼル(Shailene Woodley)は、母の勧めでがん患者のコミュニティに参加する。そこで出逢った骨肉腫で片足を失った少年オーガスタス(Ansel Elgort)と眼腫瘍のため全盲になったアイザック(Nat Wolff)と親しくなる。

お互いをよく知るために、ヘイゼルはオーガスタスにお互いのお気に入りの本を読み合うことを提案。ヘイゼルのお気に入りはオランダの作家ピーター・ヴァン・ホーテン(Willem Dafoe)が書いた“An Imperial Affliction”というがんを患った少女アンナを主人公にした作品で、唐突な終わり方をするもの。この結末に疑問を持つふたりはオーガスタスの努力やがんの子どもたちを支援するチャリティーのおかげでオランダへ渡ることになるが、オランダでは大きな失望を経験することになる…。

主人公のふたりが共にがんを患っているという点で、他の余命宣告物によくある逝く者と遺される者という構図ではなく、共に一歩ずつ死へと向かいながらも、“You're Okay?”“Okay.”というメッセージを通して生きている今を分かち合おうとするふたりの刹那的な恋が主題。
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